2007年2月23日金曜日

盛り上がる株式市場・・・鉄鋼業界の盛り上がるワケ?

 昨日(22日)、東京株式市場の日経平均株価がおよそ6年9ヶ月ぶりに18,000円台を回復したことは、各種メディアで大々的に報じられていましたので、皆さんよくご存じのことかと思います。



 そして今日(23日)も、「NIKKEI NET」に掲載された「東証大引け・続伸――後場に先物主導で上げ幅拡大・2部5日続伸」という記事によりますと、初めのうちは大台を回復したということでとりあえず利益は確保しておこうとする動きが目立っていたものの、午後の取引(後場)では、半導体関連株が堅調に推移していたこと等もあって、株価指数先物への大量の買いが断続的に入り、結局は前日と比べて79円63銭高い18,188円42銭で今日の取引を終えました。



 そして記事では、鉄鋼関連の新日鐵とJFEが連日の高値を付けたほか、証券関連の野村と大和等も値を上げた一方で、銀行関連や自動車関連で値を下げた模様。




 それにしても鉄鋼関連が今年に入って活況を呈しているんですね。



 やはりここのところ消費意欲の高まりが顕著な中国の存在がカギなのか・・・なんて思っていたら、今年1月20日に朝日新聞Web「asahi.com」に掲載された以下の記事。


 『製鉄、30年ぶり活況 中国特需で増産続く


 鉄鋼業界が約30年ぶりの活況に沸いている。日本鉄鋼連盟が19日発表した06年の国内粗鋼生産量(速報値)は前年比3.3%増の1億1622万トンで、高度経済成長直後の73、74年に次ぐ史上3位の高水準。かつて鋼材需要の柱だった公共工事は減ったものの、中国などに向けた輸出が好調な自動車や産業機械用の鋼板と、景気回復によるビル建設ラッシュが増産を支える。

・・・・・《中略》・・・・・

 鉄鋼連盟によると、普通鋼鋼材の用途別受注量では、長らく増加が続いている自動車だけでなく産業機械が05年まで4年連続、造船が3年連続で増加。06年1~9月分も自動車が前年同期比4%増、造船が同6%増、産業機械が同12%増など軒並み増えている。建設分野も公共工事は減っているが、マンションやビルなどの民需が好調で前年同期を上回った。「公共土木工事を除く内需・外需の全分野が絶好調」(大手首脳)の状態だ。
 国内粗鋼生産量は73年に過去最多の1億1932万トンを記録したが、それを境に鉄鋼需要は頭打ちに。鉄鋼各社は高炉休止や生産調整を進め、公共工事削減も重なって98年には9354万トンまで減った。だが、中国など東アジアの急激な経済成長に引っ張られ、自動車や造船、産機、電機など、外需に支えられる幅広い分野で鋼材需要が高まった。
 00年度を100とした鉄鋼価格指数は、05年度は137まで上昇。新日本製鉄やJFEなど国内大手は、05年度に最高益を更新した投資余力を生かし、06~08年度には前の3年間より3~5割多い設備投資を計画する。

・・・・・《以下略》・・・・・



中国だけでなく内需関連でも大都市を中心にした高層建築物建設ラッシュなどもあって、様々な鋼材の元となる粗鋼生産量が高度経済成長直後以来の高水準に達しているということですな。



 なるほど、株式市場でも鉄鋼関連が盛り上がるはずだ・・・



 これで少しずつ日本が盛り上がればいいのだが・・・ただ大手と中小の格差が益々広がることだけは避けなければならないのは言うまでもないことなので、今後の社会動向を見守りたいですね。

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