世界遺産候補として新たに計5カ所を申請・・・日本政府
今日(29日)付けで「YOMIURI ONLINE」に掲載された記事から・・・
『小笠原や富士山など5件、世界遺産候補に追加登録決定』
政府は29日、世界遺産条約関係省庁連絡会議を開き、小笠原諸島(東京都)を自然遺産候補として、富士山(山梨、静岡県)など4件を文化遺産候補として、それぞれ国連教育・科学・文化機関(ユネスコ)の世界遺産候補地リストに追加登録することを正式に決めた。31日までにパリのユネスコ本部に提出する。 リストに追加する文化遺産候補は、富士山のほか、「富岡製糸場と絹産業遺産群」(群馬県)、「飛鳥・藤原の宮都とその関連資産群」(奈良県)、「長崎の教会群とキリスト教関連遺産」(長崎県)。 今回追加された候補地は、来年以降、ユネスコに推薦できる。このうち小笠原諸島は、外来種対策に3年をかけて取り組むことにしており、2011年の登録を目指している。 日本がリストに登録している候補地は、これにより文化遺産8件、自然遺産1件の計9件となる。日本には現在、10件の文化遺産と3件の自然遺産がある。 |
ところで。世界遺産に登録されることで観光客がドッと来てくれる等の効果がある一方で、その観光客がポイ捨てされるゴミ等により、かえって環境悪化を招いてしまっているという現実もあるようで・・・。
更に、2004年7月に世界遺産に登録された「紀伊山地の霊場と参詣道」では、遺産登録エリアにかかる土地の地権者に対する説明の無いまま登録してしまったことから、地権者達が抗議のため遺産エリア内にある参道の樹木等に落書きして回るという事態にまで発展しています。
最近になって世界遺産関連の番組に少々ハマり気味の私ですが(一生懸命録画&収集しています…)、現状を見ていると、世界遺産に登録された、バンザイ・・・と単純にはいかないようですね。観光客には良くても地元民にとっては逆に迷惑となっていることがしばしばのようですから・・・
この度新たに世界遺産候補としてリスト登録される場所・地域が、将来世界遺産として登録が決まったことにより逆に荒廃するようなことが無ければいいのですが・・・今はただそう祈るばかりですね。